オモシゴキャリアの編集チームです。株式会社オモシゴが運営し、「一人ひとりが自分の能力を100%発揮し、働くことにワクワクできる世の中にする」というミッションのもと、複業やキャリアに関する情報をお届けしています。5Mix井戸端会議では、複業を実践している人たちのリアルな対話をそのまま記事にしています。うまくいった話だけでなく、迷いや失敗も含めて、これからの働き方を考えるヒントになる言葉を届けていきます。
COLUMN 学習コンテンツ
「複業を始めたけど、このままで続けていけるのかな」
「毎回、新しいお客さんを探すのが大変」
今日は、個人でも回せるシンプルな成長エンジンについてお伝えします。
大企業のような広告や集客システムは、個人には難しい。でも、個人だからこそできる成長の仕組みがあります。
~ 今日のお便り ~
まずは、よく届く悩みから。
「最初のお客さんには喜んでもらえました。
でも、次のお客さんをどう見つければいいかわかりません」
この悩み、すごく多いです。
複業を始めて、最初の顧客にサービスを提供できた。それ自体は素晴らしいこと。でも、「次はどうする?」と考えると、また一から集客をしないといけないのか、と不安になりますよね。
実は、個人の複業において頼りになる成長エンジンは、「リピート」と「紹介」の循環だと感じています。
広告やSNS運用に時間を割くより、目の前の一人を大切にする。それが、長く続けられる複業の秘訣です。
シンプルな好循環 → 目の前の顧客に全力で向き合う
仕組みはとてもシンプルです。
- 目の前の顧客に全力で向き合う
- 顧客が満足し、リピートしてくれる
- 満足した顧客が、知り合いに紹介してくれる
- 新しい顧客が増える
- (→ 1に戻る)
この循環が回り始めると、無理な営業をしなくても、自然と仕事が入ってくるようになります。
最初は時間がかかるかもしれません。でも、一度回り始めると、あとは自然と加速していきます。それが、この仕組みの強さです。
「紹介したくなる」には理由がある → 満足を超える体験
人はなぜ、誰かを紹介したくなるのでしょうか?
- 自分が良い体験をして、誰かにも味わってほしいと思ったから
- 紹介することで、自分も「いい人を知っている」と思われたいから
- 困っている知り合いを助けたいと思ったから
つまり、「紹介したくなるほどの満足」を提供することが、循環を回す鍵なのです。
逆に言えば、「まあまあ良かった」程度では、紹介は起きにくい。「この体験、誰かに話したい!」と思ってもらえるかどうかが分かれ目です。
紹介は、お金だけでは買えないものです。でも、目の前の人を大切にすることで、自然と生まれます。それが個人の複業の強みです。
ある参加者の話 → コーヒー1年分から始まった
ここで、一つのケースを紹介します。実際にいただいたご相談をもとに再構成した、架空の参加者の話です。
登場するのはWebデザイナー。独立したばかりで、実績がほとんどありませんでした。
最初の仕事は、友人が経営する小さなカフェのホームページ制作。報酬は、お金ではなく「コーヒー1年分」でした。
でも、彼は手を抜かなかった。友人のために、全力で作り込んだ。
すると、そのカフェのオーナーが「うちのホームページ、すごくいいでしょ?」と、知り合いの店主に紹介してくれた。
そこから次の仕事に繋がり、また紹介が生まれ、1年後には紹介だけで仕事が回るようになりました。
「最初の仕事は無償に近かったけど、全力でやってよかった。あの一件が、今の自分を作ってくれたと思います」
彼の実感は、この一言に集約されます。
最初の一人に全力を注ぐ。それが、循環の始まりでした。
紹介が紹介を呼ぶようになると、不思議なことが起きます。「〇〇さんの紹介で来ました」と言われるだけで、最初から信頼関係があるような状態でスタートできる。営業トークも不要。お互いに安心して話せる。
これが、個人の複業における大きな強みだと感じています。
個人だからできること → 一人ひとりに丁寧に向き合う
大企業にはできなくて、個人だからできること。
それは、一人ひとりに丁寧に向き合うことです。
- 名前を覚えている
- 前回話したことを覚えている
- その人に合わせた提案ができる
- 困ったときにすぐ相談できる
こうした「人としてのつながり」が、リピートと紹介を生み出します。
大量の顧客を捌くことはできなくても、一人ひとりを大切にすることならできる。それが個人の強みです。
たとえば、次回のセッション前に前回の話を簡単にまとめたメモを送る。誕生日に短いメッセージを送る。小さなことですが、こうした積み重ねが「また頼みたい」「誰かに紹介したい」という気持ちにつながります。
落とし穴 → 「新規」ばかり追わない
ここでよくある落とし穴があります。
「もっと新しいお客さんを増やさないと」
「SNSで発信して、フォロワーを増やさないと」
新規顧客を追いかけ続けるのは、疲れます。
それよりも、今いる顧客との関係を大切にする方が、長い目で見ると楽になります。
目の前の人を大切にする。それが、複業を持続的に成長させるシンプルな方法だと思います。
3か月前のクライアントに「その後いかがですか?」と連絡してみるだけでも、思わぬ展開につながることがあります。
ある参加者は、サービス提供後に「3か月後フォロー」を必ず行うようにしているそうです。「あの時のアドバイス、その後どうですか?」と。押し売りではなく、純粋に気にかけている。
その習慣が、リピートにつながっているといいます。「忘れられていなかった」という感覚が、また相談したいという気持ちを生むのです。
今日からできるワーク(記入例つき)
紙でもスマホでもOK。10分で書いてみましょう。
記入例
| 問い | 答え |
|---|---|
| 今の顧客に、もっと喜んでもらえることは? | 例:次回のセッション前に、前回の内容をまとめたメモを送る |
| 「紹介したくなる」と思ってもらうには、何が必要? | 例:「話したくなるエピソード」を一緒に作る |
| 最近、連絡を取っていない顧客はいる? | 例:3ヶ月前にサービスを受けてくれた〇〇さん |
あなたの番
| 問い | あなたの答え |
|---|---|
| 今の顧客に、もっと喜んでもらえることは? | |
| 「紹介したくなる」と思ってもらうには、何が必要? | |
| 最近、連絡を取っていない顧客はいる? |
「最近連絡を取っていない顧客」に、近況伺いのメッセージを送ってみるのも良いかもしれません。
小さな気遣いの積み重ねが、リピートと紹介という好循環を生み出します。今日から、目の前の一人を大切にすることを意識してみてください。
次回予告
複業を続けていると、「このまま続けていいのかな」「方向性を変えた方がいいかな」と迷うことがあります。
次回は、方向転換は「複業だからこそできる強み」というお話をします。
第21回「方向転換は複業の強み」
お楽しみに。