COLUMN 学習コンテンツ

2026.09.12 複業・副業 / キャリア相談・コーチング

「最初の顧客」は身近な人から #14 複業キャリアのヒント

「最初の顧客」は身近な人から #14 複業キャリアのヒント

「複業を始めたいけど、どうやって顧客を見つければいいの?」
「SNSで発信しないとダメ? 集客って難しそう…」

今日は、そんな悩みを解消するための考え方をお伝えします。

結論を先に言うと、最初の顧客は「身近な人」から見つけるのがおすすめです。

~ 今日のお便り ~

まずは、よく届く悩みから。

「複業を始めるにも、お客さんをどう集めればいいかわかりません。
まだSNSもフォロワー少ないし、営業なんてしたことないし…」

この悩み、すごく多いです。

「顧客獲得」と聞くと、マーケティングとか集客とか、大がかりなことを想像しがち。でも、最初からそんなことをする必要はありません。

なぜなら、最初に必要なのは「売上」ではなく「経験」と「フィードバック」だから。

第10回で紹介した「クレイジーキルト」の原則を思い出してください。周りの人を競争相手ではなく、一緒に価値を作るパートナーとして捉える。最初の顧客探しも、まさにこれと同じです。

「売り込み」ではなく「相談」から始める

最初の顧客は、こんな風に見つけてみてください。

営業や集客と聞くと、「説得する」「売り込む」というイメージがあるかもしれません。でも、最初はそんなことをする必要はありません。まずは「相談」から。それだけで十分なんです。

ステップ1:身近な人に「相談」する

「こんなことを始めようと思っているんだけど、どう思う?」

売り込みではなく、純粋な相談として話してみる。すると、意外な反応が返ってくることがあります。

「え、それ私も欲しい」
「知り合いが困っていた気がする」

ステップ2:「誰か困っている人いない?」と聞く

「こういうことで困っている人がいたら、紹介してほしいんだけど」

身近な人の「知り合いの知り合い」まで広げる。私の見てきた範囲では、人は「自分のため」より「誰かのため」に動くほうが心理的なハードルが下がるように感じます。

紹介してもらえるかどうかは結果次第。でも、相談を持ちかけた時点で、自分の複業を周りに知ってもらえます。思わぬところから声がかかることもあるんです。

ステップ3:「お試しでやらせてもらえない?」とお願いする

最初は無料でも構いません。大切なのは、実際にやってみて、フィードバックをもらうことです。

「無料でやるのは価値を下げる」と心配する声もあります。でも最初の数件は、お金をもらうことより「経験値を貯める」ことのほうが重要。本当に価値を届けられたら、次は有料でやればいいんです。

ある参加者の話 → 知人のイベントの片隅で

ここで、一つのケースを紹介します。実際にいただいたご相談をもとに再構成した、架空の参加者の話です。

登場するのは40代の会社員。自分のオリジナルワークショップを作りたいと思っていましたが、「お金を取れるレベルじゃない」「失敗したら恥ずかしい」と、なかなか動けずにいました。

そこで彼が取った行動は、「友人が主催するイベントの片隅で、無料でワークショップをやらせてもらう」こと。

看板もない。集客もしない。たまたま通りかかった人が数人参加してくれるだけ。

でも、実際にやってみたら、参加者の一人が涙を流して喜んでくれた。

「この手応えがあれば、次はもう少し本格的にやれる」

彼はその後、少しずつ規模を広げていきました。

この行動で彼が失ったものは何か? 半日の時間と、交通費くらい。でも、得たものは大きかった。「これでいいんだ」という確信です。

その後、彼は有料のワークショップを定期的に開催するようになり、今では企業研修の依頼も受けるようになりました。最初の「片隅での無料ワークショップ」がなければ、この展開はなかったかもしれません。

彼が最初から「完璧な準備」を求めていたら、きっと一歩も踏み出せなかったでしょう。小さく始めたからこそ、失うものが少なく、得るものが多かったんです。

「顔の見える一人」をイメージする

マーケティングの世界では「ペルソナ」という言葉を使いますが、難しく考えなくて大丈夫。

要は、「顔の見える一人」をイメージするということです。

「30代女性」ではなく、「同僚の田中さん」。
「忙しいビジネスパーソン」ではなく、「毎日残業している後輩の鈴木くん」。

具体的な一人を思い浮かべると、「この人は何に困っているか」「どう言えば響くか」が見えてきます。

その人が朝起きてから夜寝るまで、どんな一日を過ごしているか。どんな時に困っているか。どんな言葉を使っているか。顔が見えるほど具体的にイメージできると、サービスの設計もメッセージも、ぐっと具体的になります。

落とし穴:「遠くの誰か」を探しすぎない

ここでよくある落とし穴があります。

「身近な人には頼みにくい」
「プロとして見てもらえない気がする」

そう思って、見知らぬ人にアプローチしようとする。でも、見知らぬ人に信頼してもらうのは、もっと難しい。

最初の顧客こそ、自分をよく知っている人がいい。人柄を知っているから、「試しにやってみようか」と言ってもらいやすいものです。

遠くの見知らぬ顧客を探すより、まず目の前の人から始めましょう。

身近な人に頼むことが「甘え」に感じるかもしれません。でも、違います。本気で価値を届けようとしているなら、それは立派なサービスの第一歩です。

「知らない人に売る」のは、信頼をゼロから作る必要があります。でも、「知っている人に試してもらう」なら、すでに信頼関係がある。その土台の上で価値を届けることに集中できるんです。

今日からできるワーク(記入例つき)

紙でもスマホでもOK。10分で書いてみましょう。

記入例

問い答え
今週、相談できそうな身近な人は誰?例:大学時代の友人、前職の同僚
その人に「こんなことを始めたい」と伝えるなら、どう言う?例:「キャリアの相談に乗るサービスを考えていて、感想を聞かせてほしい」
「お試しでやらせてほしい」と頼めそうな人は?例:後輩の〇〇さん(転職を考えていると言っていた)

あなたの番

問いあなたの答え
今週、相談できそうな身近な人は誰?
その人に「こんなことを始めたい」と伝えるなら、どう言う?
「お試しでやらせてほしい」と頼めそうな人は?

声をかける勇気が出ない時は、「相談」から始めてみましょう。「売り込み」ではなく「相談」なら、心理的ハードルが下がります。

たった一人でいいんです。まずその一人に全力で向き合い、価値を届ける。その経験が、次の顧客を連れてきてくれます。

次回予告

最初の顧客にサービスを提供したら、次は「フィードバック」をもらう番です。

でも、ただ感想を聞くだけでは、本当に大切なことは見えてきません。

次回は、顧客の声を「宝物」に変える方法をお伝えします。

第15回「フィードバックを宝物にする聞き方」

お楽しみに。

複業キャリア支援プログラム「5Mix」

🎁 AI×働き方の”使える要点”を受け取りたい方へ

LINEで、ニュースリンク+一言メモ(複業活用も一言)を配信しています。

📌 公式LINE(無料)→ https://lin.ee/gMNV7Kx

今すぐ始める

学習コンテンツ・会員向けイベント情報にアクセス可能