オモシゴキャリアの編集チームです。株式会社オモシゴが運営し、「一人ひとりが自分の能力を100%発揮し、働くことにワクワクできる世の中にする」というミッションのもと、複業やキャリアに関する情報をお届けしています。5Mix井戸端会議では、複業を実践している人たちのリアルな対話をそのまま記事にしています。うまくいった話だけでなく、迷いや失敗も含めて、これからの働き方を考えるヒントになる言葉を届けていきます。
COLUMN 学習コンテンツ
「この社会の仕組み、何かおかしくない?」
「日常生活のこの部分、もっとこうなればいいのに…」
第2部の最終回となる今回は、これまで学んできたマインドセットを総括します。
キーワードは「もやもやを諦めないこと」です。
~ 今日のお便り ~
まずは、よく届く悩みから。
「漠然とした不満や違和感はあるんですが、
それを仕事にするなんて大げさな気がして…」
この悩み、すごく多いです。
「もやもや」を感じていても、「みんな我慢しているし」「自分だけが変なのかも」と思って、やり過ごしてしまう。
でも、その「もやもや」こそが、新しい価値創造の出発点なんです。
「もやもや」は最強の手札
第7回で紹介したエフェクチュエーションの「手中の鳥」。今持っているリソースから始めるという考え方でした。
実は、「もやもや」も立派な手札です。
社会に対する違和感、個人的な悩み、「なぜこうなっているんだろう?」という疑問。多くの人が感じながらも、やり過ごしてしまう日常のちょっとした引っかかり。
「こんなこと、自分だけが思っているのかな」
「みんな我慢しているんだから、言わないほうがいいのかな」
そう思って、声に出さずにいることはありませんか?
それを「仕方ない」と諦めるのではなく、「ここに何かあるかもしれない」と思えるかどうか。
このマインドセットが、複業の種を見つける力になります。自分の「もやもや」は、同じように感じている誰かの「もやもや」でもあるかもしれません。
第2部で学んだ5つの視点
ここで、第2部を振り返っておきましょう。
| 回 | テーマ | ポイント |
|---|---|---|
| 第7回 | エフェクチュエーション | 計画よりも、手持ちから小さく始める |
| 第8回 | 許容可能な損失 | 失っても大丈夫な範囲で動く |
| 第9回 | レモネードの原則 | 想定外を新しい機会として捉え直す |
| 第10回 | クレイジーキルト | 周囲の人をパートナーとして巻き込む |
| 第11回 | デザイン思考との統合 | 自分軸×他者への共感でユニークな価値を生む |
共通しているのは、「完璧な準備を待たず、今あるもので動く」という姿勢です。
未来は予測するものではなく、自らの行動でコントロールしながら創造していくもの。これがエフェクチュエーションの世界観であり、不確実な時代を乗りこなすためのマインドセットです。
ある参加者の話 → 「本業」と「副業」の壁がなくなった
ここで、一つのケースを紹介します。実際にいただいたご相談をもとに再構成した、架空の参加者の話です。
登場するのは40代の会社員。本業では営業職をしながら、副業でカウンセリングの活動をしていました。
受講前は、「本業は辛いもの、副業は楽しいもの」と、完全に分けて考えていました。
「会社では自分を殺して働いて、副業でやっと自分らしくいられる。そう思っていました」
彼が抱えていた「もやもや」は、こんなものでした。
「営業って、数字を追いかけるだけの仕事なんですよね。お客さんの話を聞いても、上司からは『そんな悠長なことやってる暇あったら次行け』と言われる。本当は、もっと一人ひとりに向き合いたいんですけど…」
でも、プログラムを通じて気づいたことがありました。
「本業の中でも、自分の強みを活かせる場面があったんです。お客さんの話をじっくり聞くこと、対話を通じて本音を引き出すこと。それって、副業でやっていることと同じじゃないかって」
「本業と副業の壁がなくなった」瞬間でした。
「翌週から、営業スタイルを少し変えてみたんです。訪問件数は減らして、一件あたりの対話時間を増やした。すると、お客さんが本音を話してくれるようになって。結果的に、成約率も上がってきたように感じています」
会社での仕事も、以前より楽しくなりました。「もやもや」を諦めずに向き合い続けた結果、働き方全体が変わっていった例です。
彼は今、営業職の中でも「対話を重視するスタイル」を確立し、社内外から信頼されるようになっています。「副業のおかげで本業が変わり、本業の経験が副業にも活きる。両方が支え合っている感じです」。このケースの核心は、その一言に尽きます。
「予測」から「コントロール」へ
第2部で紹介したマインドセットを身につけることで、未来との向き合い方が変わります。
Before → 未来を予測しようとする
完璧な計画を立て、予測通りに進むことを期待する。想定外が起きると「失敗だ」と感じる。
After → 未来をコントロールする
今できる小さな一歩を踏み出し、人々と関わり、想定外を活用しながら、自らの手で望む未来を形作っていく。
あなたは、未来という脚本をただ待つ観客ではありません。自ら行動を起こし、次のシーンを創造していく主人公なのです。
今日からできるワーク(記入例つき)
第2部の学びを振り返りながら、自分の「もやもや」を言葉にしてみましょう。
記入例
| 問い | 答え |
|---|---|
| 日常で感じている「もやもや」は? | 例:会議が多すぎて、本当に必要な仕事に時間が取れない |
| それを「仕方ない」と諦めず、何か行動するとしたら? | 例:同じ不満を持っている人を探して、話を聞いてみる |
| その行動で失う可能性があるものは?(許容可能?) | 例:30分の時間。許容できる |
あなたの番
| 問い | あなたの答え |
|---|---|
| 日常で感じている「もやもや」は? | |
| それを「仕方ない」と諦めず、何か行動するとしたら? | |
| その行動で失う可能性があるものは?(許容可能?) |
その「もやもや」は、自分だけの複業のタネかもしれません。
書き出してみると、「これ、確かに諦めるのはもったいないな」と思えることがあります。その感覚を大切にしてください。
第2部を終えて
第1部で「自分軸」を見つけ、第2部では不確実性を受け入れるマインドセットを整えました。
羅針盤を手に入れ、心の準備もできた。いよいよ、手を動かす時間です。
第3部では、頭の中にあるアイデアを、具体的な「カタチ」に変えていくための実践的なプロセスを学びます。
次回予告 → 第3部スタート
第3部のテーマは「アクション」。勘や思いつきに頼るのではなく、着実に成功確率を高めていく方法を探求します。
次回は、良いアイデアの前提となる「良い課題」の見つけ方。
第13回「アイデアの前に『課題』を探せ」
お楽しみに。