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2026.09.04 複業・副業 / キャリア相談・コーチング

第1部まとめ|あなただけの「自分軸」を言葉にする #06 複業キャリアのヒント

第1部まとめ|あなただけの「自分軸」を言葉にする #06 複業キャリアのヒント

「自分が何をやりたいのか、うまく説明できない」
「モヤモヤはあるけど、言葉にならない」

今日は、第1部の締めくくりとして、これまで探ってきた要素を統合し、自分だけの「自分軸」を言葉にする作業をやっていきます。

「自分軸」が言葉になると、迷ったときの判断基準ができます。誰かに「何をしている人?」と聞かれたときにも、自信を持って答えられるようになります。

~ 今日のお便り ~

まずは、よく届く悩みから。

「いろいろワークをやってみたけど、結局バラバラで、
“これが自分だ”というものが見えてきません」

この悩み、すごく多いです。

第1回から第5回まで、いろんな角度から自分を掘り下げてきました。でも、出てきた答えがバラバラに見えて、「結局何なの?」と思ってしまう。

それは、まだ”統合”していないからです。

今日は、バラバラのピースを一つにまとめる作業をします。そうすると、「ああ、自分はこういう人間なんだ」という輪郭が見えてきます。

これまでの振り返り → 第1回〜第5回で探ったこと

まず、第1部で探ってきたことを整理しましょう。

テーマ探ったこと
第1回アソビジョン・クエスト昔の遊びから「感動の根源」を見つける
第2回Why Me原体験から「なぜ自分がやるのか」を言語化
第3回手中の鳥今持っているリソース(Who/What/Whom)を棚卸し
第4回機会発見「問題解決」ではなく「新しい価値」を見つける視点
第5回Ikigai好き×得意×ニーズ×稼げるの交点を探る

それぞれのワークで書いたことを、手元に用意してください。(まだやっていない回があれば、簡単でいいのでメモを作っておいてください)

ある参加者の話 → 「思いつきで動く」が強みになった

ここで、一つのケースを紹介します。実際にいただいたご相談をもとに再構成した、架空の参加者の話です。

登場するのは50代の男性。会社員として長年働いてきましたが、ここ数年は「このままでいいのか」というモヤモヤを抱えていました。

プログラムの中で、彼は自分のことをこう表現していました。

「自分は、思いつきで動いてしまうんです。計画を立てても、途中で別のことが気になって、そっちに行っちゃう。だから、キャリアもバラバラで、一貫性がないんですよね」

最初、彼はこれをネガティブな特性だと思っていました。

でも、ワークを進めていくうちに、見方が変わっていきました。

幼少期の遊びを振り返ると、「知らない場所に行くのが好きだった」。仕事でも、「新しいプロジェクトに首を突っ込むのが楽しかった」。転職も、「同じ場所にいるのが耐えられなかった」から。

バラバラに見えていた経験が、「移動」「好奇心」「新しいものへの挑戦」というキーワードで繋がったんです。

彼は最終的に、自分の特性をこう言い換えました。

「思いつきで動く」→「移動力がある」

これが彼の「自分軸」の核になりました。今は、複数の仕事を掛け持ちしながら、「一つの場所に留まらない働き方」を楽しんでいます。

「自分軸」を言語化する3つのステップ → 並べる・探す・表現する

では、自分の「自分軸」を言葉にしていきましょう。

ステップ1:これまでのワークを並べる

ワークあなたの発見
感動の根源(第1回)
Why Me(第2回)
手中の鳥(第3回)
機会発見の気づき(第4回)
Ikigaiの交点(第5回)

全部埋まっていなくても大丈夫。書けているところだけで進めましょう。

ステップ2:繰り返し出てくるキーワードを探す

並べた答えを眺めて、共通する言葉やテーマを探します。

たとえば、

  • 「整理する」「まとめる」「わかりやすくする」が複数回出てくる
  • 「人の話を聞く」「寄り添う」「支える」が繰り返されている
  • 「新しいもの」「挑戦」「変化」に関する言葉が多い

3つくらいキーワードが出てくれば十分です。

ステップ3:ひとことで表現する

キーワードを組み合わせて、自分を表す一文を作ります。

例:

  • 「複雑なものを、わかりやすく整理して届ける人」
  • 「話を聞いて、相手の頭の中を言葉にするサポーター」
  • 「新しい場所に飛び込んで、橋を架ける移動型の人」

正解はありません。「これ、なんかしっくりくるな」という感覚を大事にしてください。

落とし穴 → 「立派な軸」を作ろうとしない

ここでよくある落とし穴があります。

「”世界を変える”みたいな大きな軸じゃないとダメな気がする」
「こんな平凡な軸でいいのかな…」

大丈夫です。

自分軸は、他人に見せびらかすものではありません。自分が迷ったときに立ち返る場所です。

「私は、○○な人だ」

この一文があるだけで、「この仕事、引き受けるべきかな?」「この方向で合っているかな?」という判断がしやすくなります。

平凡でいい。等身大でいい。むしろ、背伸びした軸は続きません。

「自分軸」があるとブレにくくなる → 判断基準と回復力

自分軸を持つことの一番のメリットは、ブレにくくなることです。

複業を始めると、いろんな情報が入ってきます。「こっちのほうが稼げそう」「あの人はこうやって成功した」。そのたびに迷って、あっちへ行ったりこっちへ行ったりすると、疲弊します。

でも、自分軸があれば、「これは自分らしい」「これは違う」という判断ができる。他人の成功例に振り回されなくなります。

また、困難に直面したときに踏ん張りやすくなる実感があります。「なぜ自分がこれをやるのか」がはっきりしていれば、多少のつまずきでも「でも、自分はこれがやりたいんだ」と戻ってこられる。

今日からできるワーク(記入例つき)

最後に、ご自身の「自分軸」を言葉にしてみましょう。

記入例

ステップ内容
キーワード①言葉にする
キーワード②整理する
キーワード③伝える
自分軸(ひとこと)「人の思いを言葉にして、整理して、届ける人」

あなたの番

ステップ内容
キーワード①
キーワード②
キーワード③
自分軸(ひとこと)

書けたら、声に出して読んでみてください。「うん、これが自分だ」と思えたら、それが自分軸です。

第1部を終えて → 羅針盤はできた、次は船出

お疲れさまでした。第1部はここで終わりです。

6回にわたって、自分自身の内面を掘り下げてきました。「好き」「Why Me」「手中の鳥」「機会発見」「Ikigai」、そして「自分軸」。

これらは、複業という旅の羅針盤です。

でも、羅針盤だけあっても、船を出さなければどこにも行けません。第2部では、「どうやって一歩を踏み出すか」、つまりマインドセットの話に入っていきます。

「計画を立てても動けない」「失敗が怖くて踏み出せない」。そんな悩みに応える考え方を、次回からお伝えします。

次回予告:第2部スタート → エフェクチュエーション入門

第2部のテーマは「マインドセット」。予測不能な時代に、どうやって一歩を踏み出すか?

次回は、成功した起業家たちに共通する思考パターン、「エフェクチュエーション」の全体像をご紹介します。

第7回「計画はいらない?『エフェクチュエーション』入門」

お楽しみに。

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