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2026.09.19 複業・副業 / キャリア相談・コーチング

方向転換は複業の強み #21 複業キャリアのヒント

方向転換は複業の強み #21 複業キャリアのヒント

「このまま続けていいのかな」
「方向性を変えたいけど、ここまでやってきたことが無駄になりそうで怖い」

今日は、方向転換(ピボット)は「複業だからこそできる強み」というお話をします。

~ 今日のお便り ~

まずは、よく届く悩みから。

「複業を始めて半年。思ったより反応がなくて、
やめようか、続けようか迷っています」

この悩み、すごく多いです。

「うまくいかない」と感じたとき、選択肢は2つあるように見えます。「諦める」か「続ける」か。

でも、実は3つ目の選択肢があります。「方向を変える」です。

「うまくいかない」は情報 → 次の一手のヒント

複業を始めて、思ったように進まないこともあるでしょう。

  • 想定していた顧客が集まらない
  • 価格設定が合っていなかった
  • 自分が思っていたより楽しくなかった

これらは「失敗」ではありません。

「この方法ではうまくいかない」という貴重な情報です。

その情報をもとに、次の一手を考えればいいのです。第9回で紹介した「レモネードの原則」を思い出してください。想定外を新しい機会として捉え直す発想です。

うまくいかないことは、次に進むためのヒントです。その視点を持つだけで、方向転換へのハードルがぐっと下がります。

本業があるからこそ、思い切れる → 複業の大きなアドバンテージ

フリーランスや起業家として、その仕事一本で生計を立てている場合、方向転換は勇気がいります。収入に直結するから、慎重にならざるを得ない。

でも、複業なら話は別です。

本業からの収入があるからこそ、複業では思い切った方向転換がしやすい。

これは、複業ならではの大きなアドバンテージです。

ある参加者の話 → 「自分の絵本」から「プロデューサー」へ

ここで、一つのケースを紹介します。実際にいただいたご相談をもとに再構成した、架空の参加者の話です。

登場するのは30代の男性。「絵本を作りたい」という夢がありました。

最初は「自分の絵本作品を売る」ことを考えていました。でも、出版社に持ち込んでも、実績のない新人の企画はなかなか通らない。自分で出版するにも、初版の費用は大きな負担になります。

そこで彼は、軸足を移しました。

「自分の作品を売る」のではなく、「すでに評価されている人の作品をプロデュースする」方向に。

知り合いの紙芝居師と組んで、その方の作品を絵本化するサポートを始めた。自分の絵本を出すより、ハードルが低い。費用もほとんどかからない。

彼の「絵本に関わりたい」という軸は変わっていません。変えたのは「やり方」と「届ける順番」です。

まずプロデューサーとして実績を作り、いつか自分の作品も出す。そういう戦略に切り替えたわけです。

この転換によって、実際に絵本制作のプロセスを学びながら、業界での人脈も広がっていきました。

「自分の作品を出す」という夢は変わっていません。でも、そこに至るルートを変えた。遠回りに見えて、実は近道だったのです。

「プロデューサーとして動くことで、出版社との付き合い方、営業の仕方、印刷コストの抑え方、全部学べました。これ、自分の作品を出すときにきっと役立つと思います」

方向転換は、軸を捨てることではありません。軸に近づくための別ルートを探すことなのです。

「軸」は変えず、「やり方」を変える → 迷走ではなく探索

方向転換といっても、すべてをゼロから変える必要はありません。

第6回で見つけた「自分軸」は変えなくていい。

変えるのは、「やり方」や「届ける相手」です。

変えなくていいもの変えてもいいもの
自分軸(なぜやるか)サービスの形
大切にしたい価値観ターゲット
「誰の力になりたいか」価格設定
発信の仕方

軸がブレなければ、やり方を変えても「迷走」にはなりません。むしろ、軸を活かすためのより良い方法を探しているということです。

方向転換を繰り返しながら、自分に合ったやり方を見つけていく。それが、複業の醍醐味でもあります。

落とし穴 → 「もったいない」に縛られない

ここでよくある落とし穴があります。

「ここまでやってきたのに、変えるのはもったいない」
「時間をかけて作ったものを捨てるのは嫌だ」

その気持ちはわかります。でも、「今までの投資」より「これからの可能性」を見た方がいい。

うまくいかない方法に固執し続ける方が、本当の意味で「もったいない」です。

たとえば、半年間かけて作ったサービスを変更することに抵抗を感じるかもしれません。でも、これから1年、2年と続ける中で、今の小さな変更がより大きな成果につながる可能性もあります。

経済学では「サンクコスト」という言葉があります。すでに投資してしまって戻ってこないコストのこと。それに縛られて、良くない選択を続けてしまうことを「サンクコストの誤謬」といいます。

複業では、この罠にはまる必要はありません。本業があるからこそ、思い切って方向転換できる。これが複業の強みです。

今日からできるワーク(記入例つき)

紙でもスマホでもOK。10分で書いてみましょう。

記入例

問い答え
今の複業で「うまくいっていないこと」は?例:想定していた顧客層からの反応が薄い
それは「自分軸」の問題?それとも「やり方」の問題?例:やり方の問題。軸自体は変える必要ない
「やり方」を変えるとしたら、どんな選択肢がある?例:ターゲットを変える、価格を下げてまず実績を作る
本業があるからこそ試せることは?例:収入を気にせず、無料モニターを募集できる

あなたの番

問いあなたの答え
今の複業で「うまくいっていないこと」は?
それは「自分軸」の問題?それとも「やり方」の問題?
「やり方」を変えるとしたら、どんな選択肢がある?
本業があるからこそ試せることは?

方向転換は、諦めではありません。より良い方法を探し続ける姿勢です。

うまくいかないことがあっても、それは「このやり方ではない」という情報。次の一手を考えるチャンスです。柔軟に、前に進んでいきましょう。

次回予告

複業を続けていく中で、一人で抱え込まないことも大切です。

次回は、「仲間」を見つけることについてお話しします。

第22回「仲間を見つける|一人で抱え込まない」

お楽しみに。

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