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2026.09.14 複業・副業 / キャリア相談・コーチング

「自分の価値」を言葉にする #16 複業キャリアのヒント

「自分の価値」を言葉にする #16 複業キャリアのヒント

「自己紹介で、何をやっている人か説明するのが難しい」
「『Webデザインをしています』と言っても、響いていない気がする」

今日は、「自分の価値」を言葉にする方法をお伝えします。

「何をするか」ではなく「何を解決するか」。この視点の転換が、伝わる言葉を生み出します。

~ 今日のお便り ~

まずは、よく届く悩みから。

「複業で何をしているか聞かれたとき、うまく説明できません。
『ライティングをしています』と言っても、相手の反応がいまいちで…」

この悩み、すごく多いです。

「何をしているか」で説明すると、相手は「ふーん、そうなんだ」で終わってしまいます。

大切なのは、「自分のおかげで、相手にどんな良いことが起きるか」を伝えること。それが相手の心に響く言葉になります。

「Before → After」で考える

自分のサービスを受ける前と後で、顧客にどんな変化が起きるか。

これを「Before → After」で整理してみましょう。

顧客が本当に欲しているのは、「サービスそのもの」ではなく、「サービスを受けた後の状態」です。その変化を言葉にすることが、価値の可視化に繋がります。

Before(サービス前)After(サービス後)
モヤモヤしているスッキリ整理できている
何から始めればいいかわからない次の一歩が明確になっている
一人で抱え込んでいる相談できる人がいる安心感

この「After」の状態が、自分の提供する本当の価値です。

「ライティングをしています」ではなく、「伝えたいことがあるのに言葉にできない人の、頭の中を整理して文章にしています」。こう言い換えるだけで、伝わり方が変わります。

「何をするか」は手段。「何を解決するか」が価値。この違いを意識するだけで、サービスの見え方がガラッと変わります。

顧客の言葉を使う

第15回で、顧客に「誰かに話すとしたら、どう説明しますか?」と聞くことをお勧めしました。

その答えの中に、自分の価値を伝える最高の言葉が隠れています。

例 → キャリア相談をしているAさんの場合

Aさんは、実際にいただいたご相談をもとに再構成した架空の例です。

Aさんは「キャリアコンサルティングをしています」と自己紹介していました。

でも、顧客に聞いてみたら、こんな言葉が返ってきました。

「モヤモヤしていたものが、話しているうちに整理されて、次に何をすればいいかが見えた」

この言葉を使って、Aさんは自己紹介をこう変えました。

「キャリアのモヤモヤを整理して、次の一歩を見つけるお手伝いをしています」

自分で考えた言葉より、顧客が実際に使った言葉のほうが、同じ悩みを持つ人に響きやすいんです。

Aさんがこの自己紹介に変えてから、「それ、まさに今の私が必要としているかも」と声をかけられることが増えました。専門用語より、顧客の実感がこもった言葉のほうが、相手の心に届くんですね。

「キャリアコンサルティング」という言葉を聞いても、多くの人は「自分ごと」として受け取りません。でも「モヤモヤを整理する」と聞いたら、「それ、私のことだ」と思える。顧客の言葉を使うことの威力です。

「Why Me」と繋げる

第2回で探求した「Why Me(なぜ私がやるのか)」を思い出してください。

自分の原体験や価値観と、顧客に提供する価値が繋がっているとき、その言葉には説得力が生まれる。私の見てきた範囲では、そう感じています。

「私自身がかつてモヤモヤを抱えていて、整理することで救われた経験があるから、同じように悩んでいる人の力になりたい」

こういったストーリーがあると、「この人に頼みたい」という気持ちが生まれます。

人は「スキル」よりも「ストーリー」に惹かれやすい、と私は感じています。自分の「Why Me」と価値が繋がっている時、その言葉には魂がこもるんです。

落とし穴:「立派な言葉」を作ろうとしない

ここでよくある落とし穴があります。

「もっとカッコいい言い方にしたい」
「プロっぽく聞こえる表現にしたい」

その気持ちはわかります。でも、飾った言葉は響きにくい。

日常で使う、シンプルな言葉のほうが伝わります。

「コンサルティング」より「相談に乗る」。
「ソリューション」より「困りごとを解決する」。
「ファシリテーション」より「話を整理する」。

専門用語は業界の人には通じますが、顧客には通じないことが多い。顧客が日常で使っている言葉で話すことが、信頼の第一歩になります。

顧客が使った言葉をそのまま使うのが、一番自然で伝わりやすいんです。

難しい専門用語を使うと、「プロっぽく」は聞こえるかもしれません。でも、相手が「自分ごと」として受け取りにくくなってしまいます。小学生でもわかる言葉で説明できたら、それが一番強いんです。

専門性を示すために専門用語を使いたくなる気持ちはわかります。でも、「誰にでもわかる言葉」で自分の価値を説明できる人のほうが、信頼されやすいと感じます。

今日からできるワーク(記入例つき)

紙でもスマホでもOK。15分で書いてみましょう。

記入例

問い答え
顧客があなたのサービスを「どう説明した」か例:「話を聞いてもらっているうちに、自分でも気づいていなかったことが見えてきた」
Before(サービス前の状態)例:自分が何をしたいのかわからない、モヤモヤしている
After(サービス後の状態)例:自分の軸が見えてきた、次にやることが明確になった
あなたの「Why Me」と繋がるポイント例:自分も30代で同じモヤモヤを経験した。だからこそ、その気持ちがわかる
一言で言うと、あなたの価値は?例:「自分でも気づいていない本音を引き出して、次の一歩を見つけるお手伝い」

あなたの番

問いあなたの答え
顧客があなたのサービスを「どう説明した」か
Before(サービス前の状態)
After(サービス後の状態)
あなたの「Why Me」と繋がるポイント
一言で言うと、あなたの価値は?

書いた言葉は、実際に人に話してみましょう。相手の反応を見ながら、少しずつ言葉を調整していく。その繰り返しが、自分らしい言葉を作っていきます。

最初から完璧な言葉は作れません。何度も試して、反応を見ながら磨いていきましょう。

次回予告

価値を言葉にできたら、次は「小さな実験」を繰り返すステップです。

大きな投資をせずに、少しずつ試していく方法とは?

第17回「『小さな実験』を繰り返す」

お楽しみに。

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