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2026.09.13 複業・副業 / キャリア相談・コーチング

フィードバックを宝物にする聞き方 #15 複業キャリアのヒント

フィードバックを宝物にする聞き方 #15 複業キャリアのヒント

「サービスを提供したけど、感想を聞いても『良かったです』としか言ってもらえない」
「本音を引き出したいけど、どう聞けばいいかわからない」

今日は、顧客の声を「宝物」に変える聞き方をお伝えします。

フィードバックの質が、複業の成長スピードを左右します。

~ 今日のお便り ~

まずは、よく届く悩みから。

「お試しでサービスを提供したのですが、
感想を聞いても『ありがとうございました』で終わってしまいます。
本当に役に立ったのか、わかりません…」

この悩み、すごく多いです。

「どうでしたか?」と聞くと、たいていの人は「良かったです」「ありがとうございました」と答えてくれます。面と向かってネガティブなことを言いにくい人も多いですよね。

でも、これだけでは次に活かせない。本当に聞きたいのは、「何が」良かったのか、「どう」役に立ったのか、という具体的な部分です。

フィードバックの聞き方:4つの質問

具体的なフィードバックを引き出すための、4つの質問をご紹介します。

1. 「一番印象に残ったことは何ですか?」

抽象的な感想ではなく、具体的な場面やエピソードを聞き出します。

「全体的に良かった」ではなく、「〇〇の話が印象に残った」という答えが出てくれば、それが自分の強みです。

この質問で「意外なポイント」が出てくることがあります。自分が力を入れたところとは違う部分が評価されることも。それは、自分では気づいていない「本当の価値」かもしれません。

2. 「実際にやってみて、どんな変化がありましたか?」

サービスを受けた後、顧客の行動や気持ちにどんな変化があったか。

「気持ちが楽になった」「次にやることが明確になった」。こういう言葉が、自分が提供している価値を教えてくれます。

3. 「もし一つだけ変えられるとしたら、何を変えたいですか?」

これは批判ではなく、次の改善のヒントです。

「特にないです」と言われることも多いですが、「あえて言うなら」と前置きして聞くと、意外な気づきが得られることがあります。

4. 「このサービス、誰かに話したいと思いましたか?」

これが一番大事な質問かもしれません。

「誰かに話したい」と思えるほどの体験だったか。もし話すとしたら、どう説明するか。

ここで出てくる言葉が、そのサービスの本当の価値を表しています。

もし「話したいと思った」と言ってもらえたら、それは最高の評価。逆に「特に」と言われたら、まだ何かが足りない合図です。正直な反応こそ、次への燃料になります。

ある参加者の話 → 意外な言葉が次の方向を教えてくれた

ここで、一つのケースを紹介します。実際にいただいたご相談をもとに再構成した、架空の参加者の話です。

登場するのは40代の女性。キャリア相談のサービスを始めたばかりでした。

最初のクライアントに「どうでしたか?」と聞いたら、こんな答えが返ってきました。

「キャリアの相談をしたつもりだったんですけど、話しているうちに、仕事のことよりも家族との関係が整理できた気がします」

彼女は最初、「え、キャリア相談なのに…」と戸惑いました。

でも、よく考えてみると、キャリアの悩みの根っこに、家族との関係や自分の価値観が絡んでいることは、私の見てきた範囲でも少なくありません。表面的な「転職するかどうか」ではなく、もっと深い部分を整理する力が自分にはあるのかもしれない。

この気づきが、彼女のサービスの方向性を定めるきっかけになりました。

今では「キャリアと人生の整理整頓」をテーマに、仕事だけでなく生き方全体を見つめ直すサポートを提供しています。この方向性は、最初の顧客の「予想外の一言」がなければ見えてこなかったかもしれません。

顧客の声は、時に自分でも想定していなかった方向を教えてくれます。それを「ズレ」と捉えるか、「新しい可能性」と捉えるか。その違いが、サービスの進化を左右するんです。

予想外の声は「レモネード」になる

第9回で紹介した「レモネードの原則」を思い出してください。

顧客からのフィードバックには、予想外のものが含まれていることがあります。

  • 「本来のサービスより、雑談の中で話してくれた〇〇が役に立った」
  • 「思っていたのと違ったけど、こっちの方が良かった」
  • 「こういう人にも紹介したいと思った」

これらは、自分では気づいていなかった「本当の強み」を教えてくれるサインです。

予想外の声を「ズレている」と切り捨てず、新しい可能性として受け止めてみましょう。

落とし穴:「褒め言葉」だけを集めない

ここでよくある落とし穴があります。

「良い感想だけ聞いて、安心したい」。その気持ちはわかります。

でも、本当に成長に繋がるのは、「もっとこうだったら」という声です。

改善点を聞くのは勇気がいります。でも、正直に伝えてくれる人は、その複業を本気で応援してくれている人でもあります。

「良かったです」という言葉に安心して終わるのではなく、「具体的にどこが良かったか」「もっと良くするには何が必要か」を丁寧に聞いていく。その姿勢が、サービスの質を高めていくんです。

褒め言葉だけを集めても、成長は止まってしまいます。厳しい意見こそ、次のステージに進むための貴重な燃料になると感じます。

今日からできるワーク(記入例つき)

次にフィードバックをもらうとき、この4つの質問を使ってみましょう。

記入例

聞きたいこと具体的な質問期待する答え
何が良かったか「一番印象に残ったことは?」具体的な場面・エピソード
どう役立ったか「実際にどんな変化がありましたか?」行動や気持ちの変化
改善点「一つ変えるとしたら何を?」次回への具体的なヒント
本当の価値「誰かに話すとしたら、どう説明する?」顧客視点での価値の言語化

あなたの番

実際にフィードバックをもらったら、記録しておきましょう。

質問もらった答え
一番印象に残ったことは?
実際にどんな変化がありましたか?
一つ変えるとしたら何を?
誰かに話すとしたら、どう説明する?

フィードバックをもらったら、すぐに記録しておきましょう。時間が経つと、細かいニュアンスを忘れてしまいます。記録が溜まってくると、パターンも見えてきます。

この記録が、自分の複業を磨いていく「宝物」になります。

次回予告

フィードバックを受け取ったら、次は「自分の価値」を言葉にするステップです。

「何をするか」ではなく、「何を解決するか」。顧客の言葉を使って、自分の価値を伝える方法をお伝えします。

第16回「『自分の価値』を言葉にする」

お楽しみに。

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