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2026.09.16 複業・副業 / キャリア相談・コーチング

第3部まとめ|「走りながら考える」勇気 #18 複業キャリアのヒント

第3部まとめ|「走りながら考える」勇気 #18 複業キャリアのヒント

「もう少し準備してから」
「もっと勉強してから」
「自信がついてから」

第3部の最終回となる今回は、これまでの実践プロセスを総括します。

キーワードは「走りながら考える」です。

~ 今日のお便り ~

まずは、よく届く悩みから。

「いろいろ学んできましたが、まだ動けていません。
やっぱり、もう少し準備してからのほうがいいでしょうか…」

この悩み、すごく多いです。

厳しいことを言うようですが、「完璧な準備が整う日」は永遠に来ません。

なぜなら、やってみて初めてわかることが山ほどあるから。どんなサービスが求められているか、自分の強みは本当にどこにあるか、どんな人が顧客になってくれるか。これらは、頭で考えているだけではなかなかわかりません。

動いてみて、初めて見えてくるものなのです。

第3部で学んだ6つのステップ

ここで、第3部を振り返っておきましょう。

回テーマポイント
第13回課題を探す「何をやるか」より「誰の何を解決するか」
第14回最初の顧客身近な人から始める(クレイジーキルト)
第15回フィードバック顧客の声を宝物にする聞き方
第16回自分の価値「何を解決するか」を言葉にする
第17回小さな実験失っても大丈夫な範囲で試す(許容可能な損失)
第18回走りながら考える動きながら学び、軌道修正する

この6つのステップは、順番通りに進まなくても大丈夫。行ったり来たりしながら、少しずつ形にしていけばいいんです。

共通しているのは、「完璧を待たず、今あるもので動く」という姿勢です。

これが、第7回から紹介してきたエフェクチュエーションの精神そのものです。

ある参加者の話 → 計画を捨てて、やりたいことをやる

ここで、一つのケースを紹介します。実際にいただいたご相談をもとに再構成した、架空の参加者の話です。

登場するのは50代の男性。大手企業を退職し、キャリアコンサルタントとして独立しようとしていました。

彼は最初、「計画を立てて、それ通りに進めるのが正しいやり方だ」と思っていました。でも、実際にやってみると、計画通りにはいかなかった。

最初は「大学のキャリアセンターで働く」という明確な目標を立て、市場調査をし、計画を練っていました。いわゆる「コーゼーション」のアプローチですね。

でも、調べていくうちに、競合が多くて差別化が難しいことがわかった。何より、ワクワクしない。

そこで彼は、計画を捨てました。

代わりに、頼まれたことや興味のあることに、手当たり次第取り組むスタイルに変更。プロボノ活動、地域の猫活動、知り合いからの相談。

一見バラバラに見えますが、動いているうちに、「自分はこういうことが好きなんだ」「こういう人の力になりたいんだ」ということが見えてきた。

今は「8つの顔を持つ働き方」をしていて、どれも楽しんでいます。

これが「走りながら考える」ということ。計画通りに進むことより、動きながら方向を見つけていく。

彼が最初の計画にこだわっていたら、今の充実した働き方には出会えなかったかもしれません。「やりたいこと」は頭で考えるより、実際に手を動かしているうちに見えてくるものなんですね。

計画は道しるべにはなるけれど、絶対の正解ではない。動きながら見つけた道のほうが、自分に合っていることもある。それがエフェクチュエーションの考え方です。

「正解」を探さない

複業に「正解」はありません。

誰かの成功事例をそのまま真似しても、自分に合うとは限りません。自分にとっての「正解」は、動きながら見つけていくしかないのです。

「これで合っているだろうか」と不安になることもあるでしょう。でも、その不安は当たり前。誰もが同じ不安を抱えながら、一歩ずつ進んでいるんです。

だから、考えすぎない。

まず動く。やってみる。声を聞く。また動く。

このサイクルを回し続けることが、自分だけの複業の形を作っていきます。

誰かの成功事例は参考にはなるけれど、そのまま自分の答えにはならない。自分だけの道は、歩きながら作っていくものです。

不完全でいい

最初から完璧なサービスを作ろうとしなくていい。
最初から大きな売上を目指さなくていい。
最初からうまくできなくていい。

不完全でも、動いている人だけが学べるのです。

エフェクチュエーションの考え方は、完璧主義を手放すこと。不完全なまま一歩踏み出し、動きながら形にしていく。その積み重ねが、自分らしい複業を作っていきます。

頭の中で完璧な計画を練っている人より、不完全でも動いている人のほうが、半年後、1年後には先に進んでいることが多いように感じます。

完璧主義は、時に前進の敵になります。「これでいいのだろうか」と立ち止まるより、「とりあえずやってみよう」と一歩踏み出す。その姿勢が、前に進む力になってくれます。

今日からできるワーク(記入例つき)

第3部の学びを振り返りながら、「次の一歩」を書き出しましょう。

記入例

問い答え
第3部で一番響いたことは?例:「小さな実験」という考え方。完璧じゃなくていいんだと思えた
まだ動けていないことは?例:身近な人に「こんなことを始めたい」と話すこと
それを「小さな実験」にするなら?例:今週、同僚の〇〇さんにランチで話してみる
いつまでにやる?例:金曜日のランチ

あなたの番

問いあなたの答え
第3部で一番響いたことは?
まだ動けていないことは?
それを「小さな実験」にするなら?
いつまでにやる?

第3部で学んだことは、全部「知識」ではなく「行動」です。どれか一つでもいいので、今週中に試してみてください。その一歩が、複業を前に進めてくれます。

「いつまでに」を書くことで、考えで終わらず、行動に繋がります。

第3部を終えて

第1部で「自分軸」を見つけ、第2部で「マインドセット」を整え、第3部で「実践の姿勢」を学びました。

いよいよ最終章、第4部では、始めた複業を大切に育て、自分自身の成長にも繋げていくためのヒントを探ります。

次回予告:第4部スタート

複業は、一度始めたら終わりではありません。

日々の小さな創造性を習慣にし、ビジネスを好循環させ、時には方向転換をしながら、自分らしいキャリアを続けていく。

次回は、日常を創造的に過ごすための考え方をお伝えします。

第19回「日常を創造的に|小さな工夫を習慣にする」

お楽しみに。

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