企業・自治体向けに、生成AIを現場で使うための研修・ワークショップを提供。複業・自律的キャリアで「一人ひとりが能力を100%発揮できる社会」を目指しています。株式会社オモシゴ代表。複業プログラム運営、プロティアン認定ファシリテーター。複業関連サービスの情報も発信中➡︎https://x.gd/XjbHM
COLUMN 学習コンテンツ
5Mix井戸端会議、第7回です。
前回は、不安定な時代に複業をどう”置く”か、というテーマで、1社100万円より10社10万円、増やさない技術、そして自分のペースを守るといった話をしました。
今回はそこから一歩、入口に戻ります。
そもそも複業って、お気楽な小遣い稼ぎなのか、それともプロの仕事なのか。そして、自分は何のために複業をするのか。この2つを決めないまま動き出すと、結局しんどくなる。そんな話になりました。
メンバーは前回と同じ4名。フリーライターの小林さん、キャリアコンサルタントの中野さん、企業勤務でフリーランスとの仕事も多い河村さん、そして5Mixを運営する村中。今回はゲストとして、複業に興味を持って参加してくれたMさんも加わりました。社会福祉士の資格を持ち、自身でも小さな取り組みを始めている方です。
事前に小林さんから2つの問題提起が上がっていました。
- 「複業=お気楽」というイメージと、専門分野はプロでないと通用しない現実のギャップ
- なぜ複業するのか、目的を明確にすることの大切さ
この2つを軸に、最後は「サポート型の複業マッチングって作れないか」という、新しいプログラムの種までたどり着きました。
「お気楽な複業」と「プロの複業」は別物
小林さんが最初に投げかけたのは、こんな違和感でした。
私の主観で間違ってるかもしれないんですけど、複業っていうと、本業のようにパワーを使わずちょっとお気楽なイメージがあるような気がするんです。でも、専門分野の複業こそ、プロフェッショナルな人でないと通用しないんじゃないかと思って
── 小林
ここに、小林さんはもうひとつ気になっていることを重ねます。
今の企業で、新入社員に叱ることはなくなって、忠告すらパワハラと言われて、私のクライアントのおじさんたちはみんな困っているんですよ。私は良し悪しはともかく、コピーライターの卵のときに怒られすぎたので、今となってはまあいいかもと思っているんですけど
── 小林
会社の中でも、なんとなくヌルく育っていく仕組みになってきている。その流れの延長で複業に出ていくと、どこかで詰むんじゃないか。そういう問題提起です。
ここで村中が、前夜にたまたま観たBS番組の話を出しました。生成AIが新入社員のルーチン業務を代替していく時代、シニアの経験値とAIの掛け算が一気にプラスに働く、という内容でした。
そして、議論を一段深くしたのが、河村さんの一言でした。
頼む方としては、その仕事をしてほしいから人に頼むわけです。スキルがない人には頼まない。誰でもできるような仕事だったら、本当にそんなレベルの仕事しかないんですよ
── 河村
これは、複業を発注する側にいる人の、まっすぐな本音です。中野さんも小林さんも、「その通り」と即座にうなずきました。
つまり、複業の入口を「お気楽」に置くこと自体は悪くない。けれど、相手が仕事として頼んでくる以上、そこには必ずプロの基準が走っている。技術が完璧かどうかではなく、納期を守る、責任を取る、約束を果たす、というマインド面のプロです。
パッと来て、パッと仕事をちゃんとやって、パッと帰ってくれる。それが複業として一番重宝される
── 小林
フラッと来てスーパーマンみたいですね。解決して帰っていく
── 村中
マインドのプロフェッショナルですよね。技術があってもなくても
── 中野
複業に出ていく自分を「お気楽な小遣い稼ぎ」と位置づけたまま、プロの仕事を引き受けてしまう。これが一番事故りやすいパターンだと、4人の話を聞いて思いました。
「自分らしさ」を乗せれば、プロの入口は誰にでもある
ここで話は、もう一段深いところに行きます。
最近、村中のところに50代の方からキャリア相談が来ました。大企業の新規事業部にずっと関わってこられた方です。
複業で何ができるか分からないと言うんです。AIと新規事業の掛け算で研修、と提案したら、それは他にもいっぱいいるからあなたは埋もれてしまうよ、と別のところで言われたらしい。どうしようか、と。でも僕は思ったんです。そこに『この人』という個性を乗っければ、それだけで一つの仕事になるんじゃないかって
── 村中
技術やスキルだけで切り取ろうとすると、上には上がいる。「プロかそうでないか」の線引きが厳しくなる。
けれど、「自分が今までやってきたこと×今のスキル×自分という人」で見ると、それは必ずひとつのものになる。発注側がそこに納得すれば、そこから先はもうプロの仕事です。
中野さんも「責任感ですよね」と言い切ります。河村さんが言う「スキルがない人には頼まない」と、村中が言う「自分らしさを乗せればプロになる」は、矛盾しているようで実は同じことを違う角度から言っているのだと思います。
最低限のスキルは必要。そして、その上に乗せる「あなた」の輪郭が、発注の決め手になる。
複業に出る前に、自分のスキルだけを棚卸ししても足りません。「自分という人」を、相手に手渡せる言葉にしておくこと。これが入口の準備として、いちばん効くんじゃないかと思いました。
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なぜ複業するかを明確にするとプロの入口が見える、という話、フリーランスとサラリーマンで複業の意味がまったく違うこと、そしてMさんが小さく始めて「合算1万円」にたどり着いた実例、最後に話に出た「サポート型複業マッチング」の新しいプログラム案まで――続きはログインしてご覧ください。
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